◯悪い点
　操作性
　・キーマウ操作とパッド操作があるがどうにもパッド操作が非常にしづらくキーマウ操作にせざるを得ない状態になる。
　・自分がキーマウ操作があまり得意ではないというのもあり、ミッションでは何度もリトライすることに。
　・移動はさほど不便には思わなかったが敵が接近してきた際、射撃の構えが解除される。
　・手榴弾を投げる際、軌道ガイドのようなものが表示されないため、あらぬ方向に飛んでいくこともある。
　・手榴弾が転がった場所にはアイコンで表示がでるのだがでないときもある。
　カメラ
　・障害物を背にしたときカメラがそちらにのめり込んでしまう。
　・上記の亜種で障害物を貫通してオブジェクトの中身が映り、キャラクターは見えない。
　・3Dゲーの宿命ではあると思っているが狭めのマップはこれが起こり、視界不良の状態で敵に攻撃されゲームオーバーもザラ。
　・ダメージを負っていくと血のエフェクトが画面についていく仕様になっているが、あと一発で◯亡という状態だと画面が真っ赤になってしまいこれもかなりの視界不良になってしまう。　
　・ラス一ダメの状態でも逃走し被弾なくしばらくすれば回復するのだが上記の状態では逃げようにもなにも見えずやられてしまうことが多い。
　その他
　・初回起動時音量が大きくて、音量調整したかったのだがゲームを始めないとそのあたりの設定がいじれない。
　・メッセージ送りの際、ウェイトが設けてありこれが結構億劫。

◯評価点
　ぶっちぎりにストーリーが良い。
　公式のあらすじでもう面白い。
　主人公の白石ちゃんが女子高生のコスプレして暴言吐きながら幽霊をしばいていく、その姿が完全にコメディのそれ。
　上司・小日向や後輩の丸岡ちゃんとの会話も小気味いいセンスとテンポで話が進んでいく。
　幽霊も行動がコミカルでもうキャラがちゃんと立っている。
　冒頭がバカゲーのそれだが、そういったコメディ要素に頼らず、サスペンス、ミステリー要素に人間ドラマなど一気に話の濃度が上がっていく。
　EDまで一気にプレイしたがED後の満足感は間違いなく良いものだった。
　操作部分を不満点にあげているが、制作者がちゃんと"ゲームを作ろう"としていたのがわかる。
　銃撃ステージやスニークステージ、墓石振り回すステージなどバラエティに富んでいる。

◯総評
　正直操作部分がマイナスなのだが、そこも加味しても「遊んで欲しい」と強く思わせてくれる。
　EDまで間違いなく"スッキリ"できる作品である。


　

ストーリー、セリフ回しが非常に痛快。
キャラクターが魅力的で、プレイ後にロスが起きるほどの上質なシネマゲームでした。
シリーズ展開・メディアミックスなど、今後も大きく広がってほしい作品！

最初はホラーコメディなのですが、中盤から一気に陰謀と裏切りの80年代名作ガンアクションめいてくるTPSです。
正直、壁際のカメラワークや手榴弾の投擲ラインなど、ちょっとストレスを感じる部分は散見されます。
ですが、かなり高速に回復する体力などややヌル目の味付けですので、プレイへの影響は然程でもないです。
その上で、スニークありガン＆ランありディフェンスミッションありと、結構多彩なプレイが楽しめます。
Vietcongのカンボジア基地防衛ミッションめいた全周防御など、古き良きFPSを遊んでいる気分を久々に味わわせて頂きました。
前述したように取っ掛かりはホラーコメディなのですが、物語上で繰り広げられる地域格差や青春の岐路、霊障と対応する公官庁の問題は驚くほど地に足が着いていて、良い不意打ちになっています。
マジで複数省庁が同じ問題に着手するとあり得ねえほどク（以下私怨につき省略

あちこち作りが荒いのは否めないので、名作だよ！と両手を挙げる訳には行きません。
ですが、この世界観で是非続編や繋がる話を遊んでみたい、そう思わされるぐらいには快作です。