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バーチャルユーチューバーが流行りだしてVRCの人気もウナギのぼりで同時アクセス数最大ピーク時だった頃からやっていますが、『女の子になって百合がしたい』と考えていらっしゃる方に、このゲームはオススメしません。サムズアップのレビューを見ていたら『VR空間で百合ができる！』などのコメントが多かったために、本当にそうなのだろうか？と思ってらっしゃる方のために、真実を書こうと思います。

結論から言うと、できます。
しかし、待ち受けるのは過酷な試練だということを、俺はハッキリと明記したいと思います。

はじめのうちは誰しもがVR百合を楽しめるものですが、それにハマる人というのは絶対にこじらせてしまうんですよね。
「HMDに映し出されたアバターを好きになるのか？それをコントロールしているプレイヤーを好きになるのか？」

俺の友達で俗にいう『メス堕ち』『VR百合』をした男性らは皆、このようなジレンマにぶちあたりました。それを克服してゲイのカップルとして成立し、リアルの世界でも寄り添いあうカップルもいましたが、大抵は破局していますね。いくら視覚的に補完されたVR空間とはいえ、現実の重力はとても重いものなのです。破局したカップルはそれぞれ別のプレイヤー(アバター)を好きになり、また破局しての繰り返し……。このような愚かなラットレースが続きます。想像できますか？

俺が見てきた破局したカップルの中で別れた原因は様々でしたが、一番多かったのは『性自認の食い違いによる破局』でした。ガチで女の子になりに来てるMtFのプレイヤーと、ただ自分がキャラメイクした女の子キャラを使いたいノンケの男性。このような構図のカップルが出来上がることが多いのです。先ほど上述したことを思い出してください。このカップルがどうなってしまったのか、わかりますよね？

ノンケの男性同士でVRchat上だけの関係で済まそうと決意してお付き合いした男性らもいましたが、片方がMtFになってしまい、関係が悪化して破局というのもありました。

アバターを好きになることは誰でもできます。
でも、それを動かすプレイヤーの気持ちを、あなたは理解できますか？
その後に待ち受ける試練を、あなたは受け入れることができますか？

一応申し上げておきますと俺自身はヘテロセクシャルの男性です。VRchat上で女の子になって動かしてみたいなんて思ったことは１ミリたりとも思いませんでしたし、LGBT問題についても寛容です。恋愛には人それぞれのカタチがあって良いと思います。

しかし、今日のVRchatの日本人コミュニティでまかり通っている『VR百合』『メス堕ち』などの概念は本当に残酷だと思います。俺自身、この目でHMD越しに友達が精神に異常をきたす過程を何度も目にしてきました。まさにLGBTの問題にブチ当たるナイーブな問題だというのに、steamでのサムズアップのレビューはおろか、ツイッターでの反応もご覧ください……なんなんですかね、一体。面白おかしくしようとしている人たちのことが理解できません。フィクションの世界でまかり通ることがVR上だからってまかり通る訳ないんですよ。少し考えれば誰だってわかることじゃないですか。

一つのコンテンツとして成り立っている以上、そのような文化があるのは仕方がありません。また、そのような文化を楽しんで日本人コミュニティに属している外国人も多くいますし、VRchatをにぎわせているムーブメントであることは認めます。ただ、この俺のレビューをご覧になってくださった方に、そのようなムーブメントには深い闇があるということを理解してほしいです。

……と、ここまで大分ネガティブな問題についてお書きしましたが、そのような文化を必要としないコミュニティに属すと楽しいですよ、なんだかんだ言って。
俺が長時間このゲームをプレイできているのも、俺自身が、そして上述したような文化を楽しむ人たちが、きちんと住み分けができているからです。日本人コミュニティは割と住み分けができているほうだと思います。蚊帳の外から人間観察をしているのも面白いのが、このゲームです。

というか、厳密に言ってしまえば、これはゲームじゃありません。ただのSNSであるということも明記しておきます。だいぶ極論をいいますが、視覚的要素を付け足した、かなりオープンな通話アプリと思っていただいて構いません。

俺からしてみれば、このゲームは
刺激の足りないSNSに飽きた人に、オススメしたい『SNS』です