真エンドに到達してチャレンジなどもいくつかクリアして100時間ほどプレイした感想になります。

ローグライクとRPGの要素とデッキ構築系の戦闘が組み合わさったゲームで難易度は高く、スキルや敵のギミックを理解していくと「上手くなっている」実感が味わえる良ゲーではあるのですが、一方でそこまで辿り着くまでの道のりが長い為スルメゲーでもあります。

主にランダム要素についてはクロノアークでは基本的なマップ構成は毎回同じですが初期二人以外の加入するキャラや取得出来るスキル、アイテムに加えて色々なイベントが起きる施設と呼ばれるもの、ラスボス以外のボスも変わるため対策バッチリでボス戦に臨んでも「対策してたボスと違う！」という事も十分にあり得るのでかなりランダム性は強いです。もちろん全滅したらリセットです。（リトライの救済処置は選択可）
そしてクロノアークではキャラクターやスキルやアイテムなどの開放要素はありますが初期ステータスを伸ばすといった事は出来ないのでより一層プレイヤースキルが求められます。
このランダム性の強さが難易度の高さでありクロノアークの魅力でもありますが、恐らく多くの人がつまずいてしまう原因の一つだと思います。

ローグライク要素と被ってしまう点もありますが、クロノアークはキャラクターが多くそれぞれが個性的な能力を持っていてその特性や相性などを活かせるPTを組む事とそのシナジーを探したり考えたりする楽しさがあります。
そしてここが個人的にすごく面白いと思った点の一つで、キャラクター参入もランダム要素があって毎回決まったメンバーで組めるとは限らないので難易度が上がってくる中盤以降なのに組んだ事の無いメンバーで進まなければならない、という事が何度もあったのですがその度に意外なシナジーがあったり今まであまり使わなかったスキルにも新たな発見があって「このPTでどう戦えばいいんだ・・・」という時にこそクロノアークプレイヤーとしての知識が問われて大きな成長もあったし、ランダム性の強さに理不尽さだけではなく面白さを感じる事が出来た瞬間でした。
キャラクターに関しては性能以外もRPGらしく設定が作りこまれていて、好感度があったりキャンプではメンバーの組み合わせによって色んな会話があって意外な一面が見られたり、ストーリーもローグライトというゲーム性を活かした作りになっているので愛着が湧いて気に入ったキャラクターを軸にPT構成を考えてみるのもいいかも知れません。モモリはメスガキじゃない！
もしさらに深く世界観が知りたければアーカイブもあるのでそちらもおススメです。 過去には前日譚が見られるADVパートだけのコンテンツもあったのですがアプデで削除されてしまいました…

戦闘に関しては一番大事なところだと思うのですがあまりにも長くなってしまうのでシステム面の詳細は 有志の方が作ってくれたWiki[wikiwiki.jp]があるのでそちらに譲りますが、基本はキャラクターのスキルをデッキから引いていきマナの範囲内でコストを払って使用するオードソックスなスタイルです。
特徴としてはHP関連や状態異常関連が3系統あって特殊効果の種類がかなり豊富な点やエネミーも雑魚でも厄介なギミック持ちが多いので消耗を避けるために戦闘は常に緊張感があって雑魚戦でも結構時間が掛かります。専門用語も多いので結構読む力も必要です。
また、装備や遺物といったパッシブに効果を与えるものとポーションなどのアクティブアイテムもあり戦闘に関わる要素は他にもたくさんあります。

大きな問題点として、先述したように読む力が必要でスキルの説明文を良く読んで正しい挙動を理解しないと始まらないのですが、これが難解だったり違う意味にも捉えられてしまうものもあるので、こればかりは「使ってみないと分からない」というものも多いです。アプデで減ってきているとはいえ一つの判断ミスでPT壊滅してしまう場合もあるので迷った時は上記のWikiに頼ってしまった方がいいかと思います。（先ほどのシステム面の理解やこういう事はボスのギミックの「ネタバレ」などとは違うと思うので）
例えば「ターンを終わらせた時にマナが残っていた場合ランダムなスキルを使用する」というアイテムは手札、デッキ、使用済みデッキ、持っていないものも含むPTメンバーからランダムで選ばれたスキル、さらには全キャラクターからランダムで選ばれるかなど人によって違う考え方をしてしまうかも知れません。（ちなみにこれの正解は「全キャラクターからランダム選出」でした）

ここまでかなり知ったように長く書いてしまいましたが、実のところ私も購入してから難易度の高さに投げてしまい、しばらくプレイしていない期間があって再開したのは割と最近だったりします。
それに私は普段からカードゲームなどのデッキ構築型のゲームはプレイしていたわけではないのでクロノアークの難易度は不釣り合いだったと思います。
そんな私からアドバイスというほどのものでもないですが、経験が少なかった私でも100時間以上プレイしてほぼ安定してクリア出来るようになり、血霧やチャレンジといったさらに高難易度にも挑戦出来るようになったので初めのうちはランダム性の強さに理不尽な難易度を感じることも多いかと思いますが、それらは知識やプレイヤースキルでカバー出来る範囲のものも多く、それが分かった時が自身の成長を感じるとともにクロノアークの楽しさに気付ける時だと思いますし「ビジュアル好みだしストーリーも興味あるけど難易度の高さが心配・・・」という人も慣れるまでは希望モードという救済処置ありで遊ぶという手段もあるので楽しめるかと思います。慣れてきた私でも気軽に遊びたいときには希望モードで遊んでいますしね。

そして最後にレビュー経験が浅い私の拙い長文でもここまで読もうという気になった貴方なら戦闘もストーリーも楽しむことが出来ると思うので読むことが大事なクロノアークをプレイする適正はかなり高いと思います。正式版リリース時にはセールも来るそうですし、新たなストーリーやボスなどが追加されるDLCも予定されていてクロノアークの世界はもっと広がるみたいなので是非プレイしていただきたいです。

貴方が予言の少女とともに時計塔に辿り着き、世界を救える事を祈っています・・・

【5月10日追記】
以前撮った動画のリンクを貼っておきますので動画も参考にしたい方が居ればその一助になれば幸いです（ネタバレを許容できる方推奨です！）
フリーハードモード ←3つ目の動画までいくとネタバレ度激高なので注意です
不知火戦モモリ単独←一匹ではない狼というチャレンジを利用したネタバレ度は低い動画でクロノアークはこんな遊び方も出来るよ！といった感じです
無編集＆スーパープレイというわけではないのでそこはご容赦を！