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2,411.0 hrs on record (754.9 hrs at review time)
2Dドットから3D表現へと進化した新章KOFの第一作

2D対戦格闘ゲーム、ザ・キング・オブ・ファイターズ(以下KOF)シリーズの14作目。
まず一つの注意点として、キャラクターや背景は3Dで作られていますが、システムなどは従来通りの2D格闘ゲームです。
KOFシリーズは前作のKOF13のみプレイ済みなので、前作と比較しつつ今作の特徴などを書いていきます。
KOFシリーズをある程度理解している人向けのレビューです。

コンボが簡単になった

ヒット数によるダメージ補正がかかったり、コンボ中に同じ技がヒットしなくなったりなど
システム的に長ったらしいコンボは出来なくなっているので、前作と比較して実用コンボは短くなり簡単になりました。
やられる側としても延々とコンボを見ているだけの状況が少なくなったので、試合のテンポが良いです。
またA連打で出せる簡易コンボ(ラッシュ)が実装されたので、実用性はともかく初心者の方でもとりあえず気持ち良くコンボを決めたりすることができます。

ジャンプの軌道が緩やかになった

前作のKOF13では相手の小中ジャンプ攻撃を見てからガードすることが非常に難しかったですが、
今作はジャンプの軌道が緩やかになったので、見てからガードすることも十分可能な範囲になりました。
また、ジャンプ攻撃の弱体化によりジャンプばかりのいわゆるバッタゲー要素が緩和され、三すくみのバランスも良くなりました。

ゲージ類が簡略化された

前作では攻撃関連のゲージとしてパワーゲージとドライブゲージの二つがあり、
少しとっつきにくい印象がありましたが、
今作ではパワーゲージのみとなりゲージの把握や管理が簡単になりました。
前作ではドライブゲージを50%消費していたスーパーキャンセルは今作では消費ゼロに、
ドライブゲージを100%消費することで使用可能だった発動はパワーゲージ1本消費に変更されました。

キャラ間のバランスが比較的良好

前作では一部の強キャラがバランス崩壊と言われるほど凶悪でしたが、
今作はゲームバランス自体がやや大味なので
DLCを含め58キャラもいるのにも関わらず結果的にキャラの格差が少なくなっています。
ただ格差は少なくなりましたが未だに強キャラは存在しており(ナジュドを筆頭にシュンエイ、マリーなど)
オンライン対戦ではこれらのキャラと対戦する機会が多くなります。
逆に、普段出会うことのないキャラが相手の場合は対策が万全でないことが多いので、
下位ランクのいわゆるレアキャラでも十分勝つチャンスはあります。

グラフィックのクオリティが低い

前作はキャラを2Dで描写していましたが、今作では3Dに変更されました。
インタビューによると自社エンジンで制作されているようで
アップデートによりかなり改善されましたが、依然として他の格闘ゲームに比べて一段落ちる印象です。
ただとても見られたものじゃないというほどでもない(一部キャラ除く)ので、実際にプレイしている時にはあまり気にならないと思います。

プレイ人口がかなり少ない

KOF14はPS4版が先にリリースされていて、アーケード版も既に稼働しています。
それにより人口が分散しており、Steam版のプレイ人口は非常に少ないです。
Steam版は世界全体で見るとプレイ人口が多いですが、ラグの問題が常につきまとうオンライン対戦において
まともに対戦可能な地域(アジア)に絞るとプレイ人口は体感的に相当少ないと感じます。
また、発売から月日が経過していていわゆる身内プレイの方も多いので、公開部屋の数は相当少ないです。
一般的にピークタイムとされる時間であればフリーマッチで日本人の方と対戦することも出来るとは思いますが、
ランクマッチはシステムの関係上、対戦までに待ち時間が必要なことが多く、なかなか対戦することは出来ないと思います。
国内のプレイヤー数はPS4版の方が多いようですので、そちらを検討されてみるのも良いかもしれません。

コントローラーの対応状況がイマイチ

クローズドベータテスト開始時から様々なコントローラーに順次対応していっており
主要なコントローラーは概ね設定いらずでプレイが出来ますが、
発売後の現在でも一部コントローラー(特にマイナーなもの)が正常に作動しないという報告があります。
ただし、開発者チームの方がコントローラーの設定方法を公開しているので、手間ではありますが未対応のコントローラーでもプレイは可能なようです。
コントローラーはかなりの種類がありますので全てに対応させるのは大変かもしれませんが、
やはりこういった部分はストレスになりやすいので、より一層の対応コントローラー拡大を期待したいところです。

総評

色々書きましたが、まとめると「前作よりとっつきやすく、遊びやすくなったKOF」です。
前作は非常に完成された作品でしたが、全体的にストイックなつくりで初心者の方にはあまりオススメ出来ないものでした。
今作はゲームバランスに余裕を持たせたつくり(悪く言えば大味)でシステムも単純化されているので、
これからKOFを始めようという方、久々にKOFをプレイしたいという方にぜひともオススメしたいゲームです。
ただプレイ人口の少なさはかなり厳しい印象を受けたので、オンライン対戦をしたい方は一緒に対戦出来る人がいる状況で購入することを強くオススメします。
Posted 13 July, 2017. Last edited 28 January, 2022.
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14.7 hrs on record
時代は近未来。舞台はサンフランシスコ。
物語は、ある女性から、ゴールデンゲートブリッジで飛び降り自殺した父の死の真相について捜査を依頼されるところから始まります。
プレイヤーは依頼を受けた私立探偵のテックスマーフィーを操作し、様々な人物から情報を聞き込みをしたり、アパートや倉庫などを探索して真相を解明していきます。

FMV(フルモーションビデオ)で有名なTex Murphyシリーズの第一作ですが、このゲームはFMVではなく普通の2Dアドベンチャーゲームです。
ゲーム自体は1989年にMS-DOSで発売されたもので、こちらはDOSBoxを使用した移植版となります。

基本パートはアドベンチャーですが、ミニゲーム的な感じでフライトシムパートと横スクロールアクションパートがあります。
空飛ぶ車を運転するフライトシムパートは、2Dで無理やり3Dの表現をしているので慣れるまではなかなか目的地に辿り着けないぐらい難しいです。
いざ目的地についても敵性地域の場合は横スクロールアクションパートがあり、これをクリアすることでやっとメインの探索パートに入ります。
この探索パートは対策をせずにトラップに引っかかったり、時間内に警報を解除出来なかったりすると即ゲームオーバーになります。
オートセーブはもちろんありませんので、セーブはこまめにしないと悔しい思いをします。

人との会話では重要な情報を自分でメモする必要があります。
パスコードや目的地の座標などは手動入力する必要があり、ゲーム内で記憶されたりしません。
また、人物や組織名なども同様に手動入力を求められるのでメモをとる必要があります。

全体的にレトロゲー特有の理不尽難易度となっていますが、
リアルでメモをとりながらゲームを進めていると自分で捜査をしている感覚になれます。

独特な世界観とストーリー、理不尽な難易度と、決して万人受けするゲームではありませんが、
昔ながらのアドベンチャーゲームが好きな方にはお薦めのゲームです。
Posted 23 November, 2016. Last edited 24 November, 2016.
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