A 257 personas les pareció útil esta reseña
31 personas encontraron divertida esta reseña
2
3
Recomendado
0.0 h las últimas dos semanas / 34.1 h registradas
Publicada el 10 NOV 2014 a las 18:35
Actualizada el 23 NOV 2014 a las 20:03

Last Lightのレビューページだが「Metro」シリーズ2作の総評として見てもらいたい。
「Last Light」は「2033」から1年後の話しとなっていて、特に「2033」のエンディングの結果が主人公の言動に影響している部分が大きくシリーズ未経験者は「2033」からのプレイを強く勧める。またREDUXには「Last Light」でのDLCは全て含まれている。

概要
元々4A Gamesはあの「S.T.A.L.K.E.R.」を作ったGSC Game Worldの分家のような形でスタートしたデベロッパーで、実は「Metro」の製作発表自体は「S.T.A.L.K.E.R.」のリリース前だったりする。「S.T.A.L.K.E.R.」はリリース後にカルト的人気を得ており、おのずと似たようなポストアポカリプス世界を扱った後発の「Metro2033」にも注目が集まるのだが、リニアで一本道FPSという作りは「S.T.A.L.K.E.R.」ファン達の期待と大きくギャップがあり、FPSとして平均以上の出来だったにも関わらず批判的な評価をされてしまうのである、それは「S.T.A.L.K.E.R.」の存在からして逃れようがなかったのかもしれない。当事自分も似たような感想を持っていたファンの1人である。
さらに「Metro: Last Light」の勢作発表時にはCODシリーズのキラータイトルを目指すというアナンスがあり、それを聞いて「やはりそっちの方向に行くのか」と自分の中では長らくフェードアウトしてしまっていた。 しかし「S.T.A.L.K.E.R.」も今や過去の物となり記憶も薄れたこのタイミングでREDUXとして再販された今作を今一度さらの気持ちでプレイしてみようと思ったのが購入のきっかけである。

世界感
核戦争によって荒廃した地上を捨てモスクワ地下メトロに人々が逃れてから20年後、地上はミュータントで溢れ放射能の影響は今だ消えず、地下に逃れた人類も「ファシスト」や「コミュニスト」といった派閥同士での争いが絶える事はなく、常に危険と隣り合わせの危うげな地下世界が舞台となっている。冷戦後も思想的負の遺産を多く抱えてしまった東欧らしい舞台設定や、失われてしまった地上世界への切ない喪失感など、原作が小説のせいもあってか映画的というより文学的であって、北米産のFPSでは見られない非常にユニークな世界感を持っている。

ゲームプレイ
このゲームの一つの特徴としてプレイヤーに対して多くの制約的ギミックが存在する事がまず上げられる、フラッシュライトは付けたままではバッテリー切れを起こし、ガスマクスのフィルターは時間とともに劣化する。雨水や返り血は視界を塞ぎ、蜘蛛の巣やぬかるみは歩みを遅くする。普通ならばストレスでしかないこういった要素が実に絶妙な配分で散りばめられていて、むしろ緊張感を上手く与えており、ゲーム世界の演出と強く結びついている。銃器にしてもハンドクラフト的なものが多く登場するがチャージが必要だったりと、リロードアクションに手応えを感じる物が多く操作していて面白い。やや操作キーの多さに乱雑さも感じるが、家庭用機との兼ね合いから単純化する最近のFPSの中ではいかにもPCゲームらしくて好感を持てる。

戦闘パート
REDUX前と比べてグラフィック以外で大きく変わったのは戦闘パートだと思うが特にミュータントの変更が顕著で、以前はヒット確認がし辛くまた攻撃が当たっていても怯むなどの反応がほとんど無かったためゴリ押しにゴリ押しを返すような面白みの無い戦闘だったが、この辺はかなり改善されていた。
対峙する敵のうち半分以上は人間相手となっていて、余り話題に上がらないがAIの反応がなかなか優秀だと感じる。スニーク時には音がした方向へ索敵を行ったり、消音機付きの銃で狙撃された場合、警戒状態に入ってもすぐにはこちらの居場所を特定出来なかったりする。戦闘状態でも相手のカバー位置へ照準を合わせてガン待ちしているとローリングで飛び出す、狙われている事に気づくと大きく首を振って照準を散らすなど人間臭い動きが多い。惜しむらくは主人公のスニーク性能が高いためフェアな撃ち合いがほとんど起きない事だろうか、AIが特に注目されないのはこのせいだと思われる。また人間相手のステージではほぼ全てが完全スニーク可能で並のステルスゲームと同等の完成度を持っている。

グラフィックス
やはりREDUXの一番の売りはグラフィックスだが特に地上パートの出来は素晴らしく、核の冬に覆われた白亜のモスクワは肉の削げ落ちた白骨のように不気味でどこか美しい。荒廃しながらなお美しい地上、しかしミュータントに怯えガスマクス無しでは行動できず、薄暗い地下に戻ってむしろ安堵するという悲しいリアリティはグラフィックス向上のおかげでより説得力を増している。
人物の造形も世界の過酷さを思わせる険しさと力強さを感じる多様な表情が味わい深い。しかし非常によく出来た男性グラフィックスの一方で女性全般は作り慣れていないのか人形的でどこか不気味に感じる、要所要所で見られるお色気パートがこのせいでなんだかドぎつい、しかし反応してしまう男の悲しさよ。

ガスマスク
ガスマスクだ。
ガスマスクと言えばポストアポカリプスだしポストアポカリプスと言えばガスマスクだ。冗談なんかではなくガスマスクへのフェティシズムはこのゲームの一つの魅力であると思うし、実際こういった終末世界ではシンボリックなアイコンとして認知されているのは間違いないだろう。敵味方のガスマスクの造形はバリエーション豊かで、その拘りからガスマスクへの確かな愛が見てとれる。マスク装着時の呼吸音、フィルターの着脱などFPSならではの臨場感で味わえるのも良い。ガスマスク好きならそれだけで購入する価値があると言える。

総評
ストーリーテリングを中心としたFPSをやや否定的に見てきた自分だが今作の出来には充分に満足できた、単にポストアポカリプスの舞台をメトロにしたというだけではない物がこの作品にはあると思う。地下世界のシャーマンであるKhanの言うようにメトロは息をし鼓動する、そんな言葉に説得力を感じるほど地下世界のデティールは真に迫っている。「S.T.A.L.K.E.R」がゾーンを生み出したようにメトロもポストアポカリプスの世界に新たなパラダイムを生み出したのだと言えるだろう。

地上を焼き尽くし地下に追われて尚争いをやめられない人間の業。
そんな人類に対する「Last Light」最後の希望、救済とは何なのか。

気になっている方は是非その圧倒的世界を体験して欲しい。

*ストアページ1番目のトレーラー、Mogwai: Wizard Motorと合わせた映像は震えるほどかっこよく、雰囲気を掴むのにも視聴お勧め。
¿Te ha sido útil esta reseña? No Divertida Premiar
5 comentarios
gipsydog 16 ABR 2015 a las 7:02 
コメントありがとうございます。他AAタイトルに比べれば作りの甘い箇所もありますが、そういった事を補って余りある魅力も確かにある作品なので機会があれば是非に遊んでみてください!
今だと日本語化も可能なようです。
VaiceFenrirheart2 16 ABR 2015 a las 6:32 
素晴らしいレビューですね!そこらの雑誌より参考になります!
NOV 26 NOV 2014 a las 7:06 
面白そうなんだけど、暗くて狭くてゲボ吐きそうになる(泣)
gipsydog 10 NOV 2014 a las 20:33 
思いいれのある作品だったので文章長めですが、読んでもらえて嬉しいです、ありがとうございます:metromask:
May 10 NOV 2014 a las 19:28 
すばらしいレビューですね:gs_happy: