butasoup
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getting over itの後追い作品だが、人気にあやかろうとしただけとしか思えない。

Getting over itはRTAで5分切りができるようになるまで遊んだが、対してこちらのゲームはクリアして直ぐにやる気が失せた。

まず一番に問題になるのは「練の甘さ」だ。
「Getting over it + ゴルフ」というコンセプトのようだが、そのコンセプトを実現するシステムがどうしようもなくプレイを不快にさせる。「プレイヤーによって弾かれたゴルフボールが壁や地面に当たると黒く染まり、停止するまで再度はじくことができない」というシステムだが、恐ろしくテンポが悪い。
その仕様上、ゆっくりと転がり落ちていく間もプレイヤーは何もできず、ただただ落ちていくのを見せつけられる。
勿論、「Getting over it」にもそういったことがあるが、先にも言った通り問題はそのテンポだ。
幾度も落ちることになるゲームデザインであるにもかかわらず、何もできない状態を長々と何度も見せられるのである。

「練の甘さ」は「コンセプトに対して実装したゲームシステム」だけでは済まない。
レベルデザインのアンバランスな状態が、さらにゲームをつまらないものとしている。
どんなゲームでも基本的には「序盤が簡単で、後半に進むほど難しくなる」というものである。
だが、本作は「序盤(Getting over itで例えるならAmazon倉庫手前)」までが一番難易度が高いのである。

プレイすればわかるが、動物ゾーンに突入すると途端に難易度が落ちる。
さらにそれ以降も難易度としては変わらず、クリアまで序盤ほどに難しいと感じる箇所は出ないのだ。
「経験を積んだだけでは?」と思われるかもしれないが、それは二重の意味で誤りだ。
「経験を積んだ」事で後半が簡単に感じてしまうのであれば、それは「序盤を超える難易度ではなかった」ことを証明している。
本来経験を積んだプレイヤーが、それでも「難しい」と感じるのが適切なレベルデザインだ。本作にはそれがない。
また、その「経験を積んだ」プレイヤーですら、初期位置まで戻ってくると苦戦するのが序盤なのだ。
それは本作をプレイした筆者が、(初期位置に戻ってきた時も含め)序盤で3時間もかかったのに対し、クリアそのものは3時間30分で済んでいることから察してほしい。
(さらに言えば、このプレイ時間の何分の一かが、操作不能の時間である。)

後半になればなるほど、安置(落ちそうになった時の受け皿)が増えているのは、笑いどころなのだろうか。

何よりも、そこかしこから感じる「急造感」が悪目立ちする。
使いまわされている安っぽいオブジェクト、Getting over itに比べて物語性のほとんどないステージの変遷、作者の煽りセリフの少なさ(両手の指で数えられる程度で、尽きれば喋らなくなる)、労力に対してのチープなED、コースそのものの短さ等々、あげればきりがない。
「無料のファンゲーム」というのであれば問題はないが、「有料のリスペクト作品」となると話が変わる。
とにかく、それらがすべて「今話題のゲームを後追いすれば……」というつまらない精神が透けて見えるのだ。


一応「壺おじさんが実は作中にいる」という、Getting over itでいうところの「sexy hiking主人公」のような多少褒められる要素はあるが、「テンポをさらに悪くする落下救済措置」や「左の壁を越えようとすると強制的にワープさせられる」等々、どうしても擁護のしようがない。

クリアまでには評価できる箇所があるのではないかと思ったが、クリア後も汚点しか見つけられなかった。
長文駄文となってしまったが、すべてはこの作品によるものである。

この作品にお金を出すべきではない。Getting over itのような洗練されたデザインを求めれば、痛い目にあうだろう。
Comments
Mountaincat 22 Jan, 2023 @ 3:14am 
承認ありがとうございます。
raby 5 Jul, 2022 @ 4:58pm 
わはー、よろしくね!🦝
Sho_monai 28 Mar, 2021 @ 5:12am 
承認ありがとうございます!:chocolateheart:
PharaohHakase 31 Jan, 2021 @ 5:36am 
フレンド承認ありがとうございます